声明 Farewell to Final Carrier Here （さよなら、最後の空母） 本日、空母キティーホークが１０年間の横須賀母港の任務を終え、横須賀を出港する。 私たちヨコスカ平和船団は「Farewell to Final Carrier Here」の横断幕を掲げ、キ ティホークの出港時に、横須賀軍港に船を出す。 キティーホークがこの町の最後の空母となることが、この町に暮らす多くの人の願い であることを、彼らに伝えるために。 ミッドウエイの母港から今日まで、この町は空母の戦争とともにあった。 米海軍は日本をふくむ極東の安全のために、この町に空母の母港を置くと言い続けた が、この町の空母が実際にしてきたことは、戦争。 湾岸戦争も、イラク戦争も、この町の空母と、空母が率いるイージス艦による先制攻 撃で始まった。 日米安保条約6条が公然と破られ、横須賀は米軍再編のお手本の町になってしまった。 この町の空母が誇ったもの。 空爆の回数。そして投下した爆弾の数。 だから、私たちは問う。 横須賀を母港とする艦船が、人の命を奪い続けていて、私たちは平和と言えるのかと。 米海軍はキティーホーク後も、この町に空母を配備すると宣言した。 その空母が原子力空母であることに、町の人々は強く反発している。 ０７年に行われた市民アンケートでは、６５％の市民が不安に思い、同数の市民が配 備に反対と答えた。 市民の願いは明らかだ。 「Farewell to Final Carrier Here」 キティーホークがこの町の最後の空母であってほしい。 そのことが実現するために、私たちは、町の人と力を合わせ、ともに歩んでいきたい。 キティーホークの出港日に、強く、そう思う。 ２００８年５月２８日 ヨコスカ平和船団 横須賀市本町３-１４ TEL/FAX：０４６-８２５-０１５７